エド・ディルへ(ペトラ遺跡)
公開日:
:
ペトラ
久しぶりのペトラ遺跡情報です。
実際に行ったのはずっと前ですが、だいぶ寝かせていました。
ペトラ遺跡で最も有名なのはエル・ハズネですが、今回のエド・ディルはそこからさらに奥へ行った場所にある修道院の遺跡です。もちろんペトラ遺跡の中にあります。
ペトラ遺跡のエル・ハズネはこっちを読んでね。
エド・ディルとは・・・?
エド・ディルとは・・・?
修道院(Ed Deir)として使用されていたとのことである。
紀元1世紀ごろに建てられたもので、以前は建物の上に登ることができたものの、残念ながら転落事故が発生して以降登ることができないらしい。
道のり(エル・ハズネからエド・ディルまで)
エル=ハズネを後にして細い道を抜けると、左手に現れるのがファサード通り。
その後、砂の瓶のお土産やさんがある。ここではペトラで取れる砂岩を使用しているので、色の華やかさはないものの、天然色の味わいがある。
近くには大きなトイレがあるので、ここで行く人が多い。
そのすぐ後に左に登る階段があり、ロバがたくさん待機している。(写真はラクダばっかだけど)
この階段を30分ほど登って行くと、犠牲祭壇へ行くことができる。(また別の記事にして書きます)
右手後ろには王家の墓が見え、少し先の道にある香料屋さん隣の階段から上がって行くことができる。
そのまま真っ直ぐに進むと、ローマ劇場跡がどーん!
まぁ、アンマンのものに比べるとかなり小ぶりなので、チラッと見てスルーする人が多い。
しばらくこんな感じの道を歩いていく。かんかん照りだと日陰がないのでツライ・・・。
道は次第に砂になり、歩きにくくなる。
それと同時に、なんか回廊っぽい造りだなぁ。と気づく。
そのまま道なりにしばらく歩くと、右手に白っぽい屋根の現代風建物が見えてくる。
これはモザイク画が床に散りばめられたビザンチン教会跡を保護するものだ。
左手には大神殿が見えてくる。ここで一息ついている人が多いかな。大神殿は、向かい側の丘から見た方が全体がよく見えてオススメ!
大神殿を左手に進むと、門が見えてくる。(写真は大神殿から左に門を見ているところ)
門をくぐり、左手に見えてくるのは、カスル=アル・ビント。
ペトラ遺跡の中でかなり重要な建物らしいが、絶賛発掘中で素人目には凄さがよく分からない。
直訳すると娘の城・・・??
行くたびにどんどん発掘が進んでいるのを見るのは面白い。
その後右にずんずん進んで行くと、レストランがある。ビュッフェ形式になっていて、ここで休憩するのも良い。
なんと言ってもここではビールが飲める!!!
エドディルまで行った帰りに祝杯をあげるのが良いかなぁ。先はまだまだ長いし・・・。
そして、レストランを通過すると、いよいよエドディルへの上り坂が始まる。
ここからは岩でできた道や、階段を進んで行くことになる。
こんな感じのところをずっと登って行く。
と、途中で急に左に入る道(?)があるので、そこに入って行くと、なんだか何かあった。
元の道に戻り、また進んで行く。途中、登ってきた眺めが壮観で思わず眺める時間が長くなる。
途中、上に水を運んで行って代わりに空のボトルを運ぶロバや、観光客を乗せて下るロバを目にする。
突然ふと、頂上らしい雰囲気のある場所に出るが、そこはまだまだ中間地点。
下を歩く様子をロバも見てるので頑張って!!
ここから急に平らな道をしばらく歩ける。
左右に休憩所があるので、水など飲みたいときはここで補給するのも良いと思う。
しばらくこんな感じの道を歩き、階段にお土産やさんが立ち並び出すと、ゴールはもうすぐそこ!
またまた突然にひらけた場所に出る。
ついに山頂に着きました!!
そして、振り返ると・・・・
いや〜デカ!!って思うのと同時に、よくこんな高いところにこんなもの作ったなーという事。
正面のカフェで、ゆっくり涼みながら眺めるのも良いが、その前にもう少し奥まで行く。
カフェの裏を進み、小高い丘を目指す。
もう少し、もう少し
遠くにワディムサの町が見えます!
ちなみに写っているのはその辺にいた美女。
エドディルのカフェからでも、良い位置をとると充分な眺めです。
ゆっくり堪能したら、あとは急いで降って、下のレストランでビールもいいですね!
かかった時間
エルハズネからまっすぐ向かっておおよそ片道で1.5〜2時間はみておいた方がいい。
動物に乗るともう少し早いかもしれない。
しかし、5月頃〜10月頃まで非常に暑くなり、さらに細かい砂が舞っているので、ジリジリ体力を奪われる。
水は中で買うと2JDほどするので、外で多めに買って行くのがオススメ!
(普通のペットボトルで0.25JDくらいが普通)
いくまでにある見所
- ファサード通り
- 王家の墓
- 犠牲祭壇(別ルート)
- ローマ劇場
- 大神殿
- ビザンチン教会
- カスル・アル=ビント
乗り物
乗ることができるのは、ロバもしくはラクダである。ただ、一度だけゴルフカートが走っているのを見たことがある・・・。
ロバにはエルハズネから乗ることができる。
エルハズネから、ビュッフェ形式のレストランもしくはエドディルまで行くことが出来る。
エルハズネ – レストラン5JD(復路も同価格)で乗れた。2018.5時点
エルハズネまでは6JDと言ってたけど、乗ってないから分からない。
結構坂道なので、ロバに乗って行くと怖いかもしれないけど。
ラクダはエルハズネからビュッフェ形式のレストランまで。ラクダでエドディルまで行くことはできない。
価格はおそらく片道15JDくらいと想定される。(個人的な相場観)
ラクダは、結構背が高いので、乗るとたまに怖い。ラクダが動くのに合わせて腰を揺らさないとうまくバランスを取るのが難しい。
まとめ
せっかくペトラ遺跡に来たからにはエドディルまで見て行きたいところだ。
そこからの眺めは素晴らしいし、ペトラに来た感は抜群である。
体力に合わせて、途中まで動物に乗って行くこともできるので、ぜひ到達してほしい。
アンマンから日帰りの弾丸で来る場合には、もしもの事を考えて行きはレストランまで動物で行く事をオススメする。
せっかくの世界遺産についてネガティブなことを書くのはちょっと迷ったものの、これから改善するべき事として、書いておかなければならない事がある。それを以下に記載するので、訪れた際には少しペトラそのもの以外も見て欲しい。きっとこれはペトラ以外でも多くの途上国・中進国において起こっている事と思う。
そして、一人一人がその事実に目を向けて問題視する事が解決して行く一番の道であると信じている。
ここ最近、入口の看板に色々な注意事項や、馬(馬車)に乗った場合の価格が掲示されるようになった。
つまり、それだけトラブルが起こっているという事なのだろう。
はっきり言って、馬と馬車での価格交渉がかなり厄介である。怒りを覚えるほど、チップの要求がしつこいので、元々交渉した価格を払ってさっさと行くに限る。
僕個人が何度か訪れた感想では、一番気になるのは彼らのロバに対する扱い。
次に児童労働。
まずロバに対しては、ヨルダン全体に言える事だが、動物虐待としか思えない扱いをする。
一度だけ、片耳が血だらけになっているロバがペトラの裏口(中で働いている人、動物などがワディムサの町に出るための)にポツンと立っていたのを見たことがある。おそらくは鞭で叩かれたと思うが、いたたまれない気持ちになった。ツーリストポリスの連絡先を控えていなかったことが非常に悔やまれる。
児童労働について、ペトラの中では、至る所に働いている子供達がいる。それ自体を全て児童労働とみなし、悪と断罪しようとは僕は思っていない。家族の手伝いをする感覚だと思うし、外国の人たちと話すことはいい経験になるとも思う。しかし、明らかに学校に行っていないといけない時間に子供達がいる、もしくはずっと一人で店番をさせられている、意図的に子供を使うことで、観光客に物を買わせようとするなどの行為は児童労働に当たると思う。
ベドウィンの村に行った時に、小学生になっても字がまともに読み書きできないと訴える親に会ったことがあるが、彼らの村の学校でも、子供達はワディムサの町の学校と同じ教育を受けている。もちろん生徒によって出来・不出来はあるが、子供を労働に使役させることが大きな原因ではないかと思う。
ただ、外国語を喋る力はペトラ内にいるベドウィンが一番高いように感じる。
google-1
関連記事
-
環境教育の授業ペトラ
すっかり更新がご無沙汰で、生きてるかーっという声も聞こえてきたので更新。。。 というのは冗談で、22
-
アンマンからペトラに行く時の交通手段
最近、アンマンからペトラへの移動方法がわかってきた。 そこで、備忘録も兼ねて移動手段の記録。 (
-
ペトラでの土石流について
先月の事ですがペトラで大雨があり、土石流が遺跡に流れ込んだというニュースが日本の新聞にも載りました。
-
アラビア語でスピーチ!?
日暮れが早くなってきましたね。 日が落ちるととても寒いのは日本もヨルダンも一緒だということに驚いてい
-
ペトラって物価高いんでしょ!?・・・と言われても基準がわからん
ペトラへ来る前、物価高いらしいよ〜!観光客が多いまちだから・・・ とよく言われていた。「そうか〜、
google-1
- PREV
- アカバへの移動方法
- NEXT
- 国際電話をかけたい時・・・